限界ログ

ゲーム開発サークル「限界アポトーシス」の活動日誌

8か月くらい作ったゲームの製作を終了した話

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取材旅行の産物

どうも。骨飼です。 ゲーム作りが好きなので、日々ゲームを作っているのですが、この度作成していた大規模ゲームの開発が無事頓挫しました。 というか、今の自分の手に負えなくなったので、その経緯やそこから得た経験について書きたいと思います。

作ろうと思っていたゲームについて

「異形神話」というゲームを作成していました。

ケモノキャラクターが出てくるエロゲーで、 人口200人程度の離島が舞台。現地にはとある神話が伝わっており、その神話の通りに起きていく事件。 その事件をその島に転校して来た主人公が学生生活を送りながら解いていく、という感じのゲームでした。

システムに関しては「ときめも4」のような、それぞれの教科に能力値が振られており、日々の授業で能力値を上げながら、 能力値によってクラスメートの好感度が上がっていき、ストーリーをクリアしていくとエロパートに到達する、といった感じでした。 また、ゲームにはマップが存在しており、日々、マップの色々な場所でイベントが起きており、 その場所に行くとイベントが発生して1日が進んでいく…というゲームシステムを想定しておりました。

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ヒロイン1

頓挫した理由

以下の点です。

  1. 要素が多すぎた
  2. 必要素材が多すぎた
  3. 自分の強みが出しづらかった
  4. 詰め込み過ぎた
1.要素が多すぎた

エロゲーと思って作ったのですが、エロゲーは既にこの世に沢山あるので差別点としてバトルも欲しいな、とか、主人公の成長要素を入れたいなとか思ってしまいシステムが肥大化していきました。

その結果、日程管理システムの中で主人公を育成しながらキャラクターの好感度を上げていき、要所でバトルをクリアしていくエロゲーという全体図が見えてきてにっちもさっちもいかなくなりました。

システムだけならまだしも、システムがあると必要なゲームデータも増えてきたので、日程管理のカレンダーのイベントを入力している最中に心が折れました。

2.必要素材が多すぎた

これはエロゲーなので仕方が無いことなのですが、立ち絵とイベントスチル絵、シナリオ背景とMAPがあって色々な場所を選んで進んでいくタイプのゲームMAP用素材が必要でした。

ちょっとずつ自分で描いたりフォトショップを勉強して写真を加工して背景を作ったりしたのですが、途中で心が折れました。

あとシナリオも沢山必要だったのですが、思ったより自分がシナリオとして、1年間にわたる複数キャラクターの物語を書くにはかなり時間が必要だと感じました。

3.自分の強みが出しづらかった

自分の同人ゲー作りとしてはシステムをある程度構築できるところが強みなのかなと思っていたのですが、エロゲーというのがそこが生かしにくい作りのものでした。

(そもそも、自分に萌え要素を提供する力がないなーと思って練習に作り初めたと言うのもあったんですが……。

なのでそこを補うために物量とかシステムの水増しに走ってしまい、結果として頓挫したのかなと思います。

4.詰め込み過ぎた

今回のゲームのシナリオを作るにあたって過去にホームページで連載した漫画や昔出した同人誌の伏線を入れたりとかしてたんですが、それが確実に負担になっていました。

というか、これを出すんだから、最高のゲームにしたい!という自分内の比重が大きくなり過ぎました。比重というかゲームへの期待値?

その結果取材旅行に行ったり、文献などで調査などを結構したのですが、それに時間を取られたり、ネタを捨てられなくなったりしていました。

また、シナリオで驚かせたかった、ゲームシステムで驚かせたかった等の理由でSNSにあまりこのゲームのことを書かなかったのですが、それも継続のモチベーションを保つためには必要だったのかな?と思いました。

反省とか色々

こういう感じでひとまず「異形神話」の開発は頓挫しました。

色々理由は上げましたが、一番自分としてしんどかったのが、上記のような理由をあげたくなるくらいゲーム作りが気乗りしなかったことだと思います。

作り続けていたら最終的に完成はするので、完成しなかったということは作り続ける気力がなくなってしまったのかな、と思いました。

最近「痩せない豚は幻想を捨てろ」というダイエット本を読んだのですが、その本でもダイエット後の最終系に近づくためのモチベーションづくりの重要さが語られており、「一緒だ!」と思いました。 ゲームの完成系への妄想力が足りていなかったのかな。

ひとまず、このゲームに関しては、一回終わらせたので、また同じシナリオで作ろうと思った時は少し小さめな形で始めたいなと思います。

次のゲームは小さめな感じでちょっとずつSNSとかに書きながら進めていこうと思っています。 ということで、SRPGのゲームをちょっとずつ作り始めています。

ひとまず、こんな感じです。 とりあえず気を張り詰め過ぎずにざっと作りながら進めていけば良いなと思います。